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子宮筋腫は成人女性に最も一般的な病気です。

子宮筋腫の基礎知識 この記事は約 7 分で読めます。
子宮筋腫成人女性

子宮筋腫は子宮の筋層にできる良性の腫瘍で、成人した女性には最も身近で一般的な病気です。

腫瘍というとどうしてもガンのような悪いものを連想しがちですが、そうではありません。

ガンは悪性の腫瘍であるのに対して、子宮筋腫はあくまでも良性の腫瘍であり、健康な体の組織を破壊したり、他の場所に転移するようなものでもありませんし、命にかかわる物でもありません。

子宮筋腫が悪性化する(悪性の子宮肉腫というものになる)可能性もまずありません。

成人した女性の4人に1人はかかる病気ですので、婦人科検診や人間ドックなどで子宮筋腫が発覚しても、過度な心配をし過ぎずに自分にとって最適な治療法を考える事のほうが重要です。

子宮内にできる子宮筋腫の数も決して1つとは限らず、同時に複数できる事の方が一般的で、多い女性では数十個から数百個もの子宮筋腫が見つかるケースもあるくらいです。

また、子宮筋腫の大きさも米粒大から人の握りこぶし大以上まで様々で、女性ホルモンの影響を受けて閉経に向かうまでの間に少しづつゆっくりと大きくなるのが通常です。

子宮筋腫が大きくなっていく過程で何の症状や自覚症状もない女性もいますし、一方で貧血や圧迫症状などの各種症状が出てくる女性もいて、子宮筋腫が子宮内のどの位置にできているかによって出てくる症状も異なってきます。

3つのタイプに分かれる子宮筋腫

子宮筋腫はそのできる位置によって大きく3つのタイプに分かれます。

タイプによって成長の仕方や症状の出方に違いが現れますので、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

ただ・・・

子宮筋腫の教科書編集部のスタッフによる手書きのイラストなどでご了承下さい(汗)

あえて分かりやすく、ご愛嬌という事で!

筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)

子宮筋層と呼ばれる部分にできる筋腫で、子宮筋腫持ちの女性の中で最も多いパターンです。

腫瘍の大きさが小さいうちは自覚症状すらない事が多く、症状もほとんどありませんが、大きくなるに連れて子宮内腔にまで張り出して来て、子宮内腔の変形や子宮内膜の圧迫、過多月経や月経痛等の異常を招きます。

粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)

子宮内側の粘膜にできる筋腫を粘膜下筋腫と言います。

子宮内腔に突き出る形になるので、小さい物でも月経量が多くなったりします。不正出血が起こったり、月経が止まりにくく、貧血を起こしやすくなる事もあります。

漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)

子宮の外側の漿膜内にできる筋腫を漿膜下筋腫と言います。

子宮の外側にコブのよう突き出るので子宮を圧迫したりはしないので、症状が出にくいのが特徴です。大きさが大人の握りこぶし大くらいに大きくなってくると、頻尿、下腹部痛、腰痛などの症状を引き起こします。

発見されるまで子宮筋腫に気づかない女性が大多数

子宮筋腫は30歳以上の女性に限って言えば「30%以上の女性が筋腫持ち」だと言われるくらいポピュラーな病気なのですが、女性患者の多くは会社の健康診断や婦人科検診、あるいは不妊症の治療で見つかるまでは何の自覚症状もなくて自分の子宮筋腫の存在に気が付かない人がほとんどです。

それは、例え筋腫があっても実に90%以上の女性が無症状だと言われているからです。

閉経によって月経が止まってしまえば子宮筋腫は徐々に小さくなっていく事が通常ですから、大多数の女性は生涯に渡って自分の筋腫に気が付かないままで生活する事になるのです。

このように子宮筋腫は自覚症状が少ない病気なのですが、自分の体に日頃から注意を払っていると過多月経や圧迫症状などで筋腫の存在に気が付くこともあるのです。

では、子宮筋腫になるとどのような症状が現れるのか?代表的な子宮筋腫の症状を紹介します。

子宮筋腫の症状

過多月経

子宮筋腫の症状の中で最も多いのが過多月経です。月経時の出血量が多くなったり、月経期間がダラダラと10日以上続く過長月経となれば過多月経が疑われます。

筋腫ができたせいで子宮の収縮運動が妨げられ、止血する働きが弱まっていることが原因で、月経を長引かせたり出血量を多くしていると考えられています。

また、子宮筋腫ができた事によって子宮内腔が押し広げられて内膜面積が広がり、それが原因で月経時に排出される血液量が多くなっているとも考えられています。

もちろん月経量には女性の個人差がありますから(正常範囲で40~50ml)、多い少ないが人それぞれです。

ですが、徐々に月経量が増えている場合は注意が必要で、それだけの量の出血があると毎月それだけの鉄分が体内から医師なわれているという事になりますから、自覚のないままに徐々に貧血の症状が進んでいると考えらます。

「以前よりナプキンを変える頻度が増えた」という自覚や、めまいやだるさがある、手足が冷える、疲れやすくなった、などの自覚症状がある場合は子宮筋腫を疑ってみましょう。

多臓器圧迫

子宮筋腫が大きくなって周囲の臓器を圧迫して様々な症状を引き起こします。

例えば筋腫によって膨張した子宮が隣にある膀胱を圧迫した場合、膀胱の体積を少なくして尿の回数を増やしてしまう頻尿の症状を引き起こしますし、あるいは直腸を圧迫した場合は便秘になる場合があります。

また、神経や血管を圧迫する事になれば血液の循環を悪くしてしまい、腰痛の原因にもなりますし、大きくなった筋腫が稀に骨盤内の静脈を圧迫してしまうケースもあり、そうなると下肢の静脈の流れが悪くなってしまい、最悪の場合は血栓症が引き起こされて肺梗塞につながる恐れもあります。

下肢静脈血栓の黄色信号はふくらはぎに熱があったり、左右の太さが違ったりしてくる事なので、そのような症状が出た場合はすぐに医者にかかるようにしましょう。

便秘にしろ頻尿にしろ、これらは子宮筋腫のない女性にも比較的ありがちな症状なので、なかなか筋腫の存在に気が付きにくいのが子宮筋腫による症状の特徴なのです。

不妊症

子宮筋腫がある事が原因で不妊症になるという事は現代の科学ではまだ解明できていませんし、大きな子宮筋腫があっても妊娠、出産できている女性もたくさんいます。

ですが、不妊症と子宮筋腫には何らかの関係性がある事は明らかで、子宮筋腫以外に不妊の原因が考えられない女性が子宮筋腫の治療を行った後に妊娠したという事がそれを物語っています。

子宮筋腫が不妊症の原因として考えられているのは、筋腫があることで子宮内膜が凸凹に変形してしまい、卵子の着床に障害が出ているのではないかという事です。受精卵が着装しにくいという事が不妊を引き起こす原因となっているのです。

性交痛

性行為をした時に、子宮内や下腹部に違和感や痛みを覚える場合は、子宮筋腫の可能性があります。

自覚症状がはっきりしているケースでは、奥を突かれた時に子宮がつるような感覚が出てきます。

子宮筋腫の治療法は人によって異なります。

子宮筋腫は主にエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの影響を受けて、ゆっくりと少しづつ大きくなると考えられています。

ですから例え今は症状や自覚症状が全く無かったとしても、子宮筋腫がある場所や大きさによっては数年後に突然症状が出てきたりする可能性も十分考えられます。

女性が閉経を迎えるまでの月経がある間は子宮筋腫は少しづつ成長していきますから、将来的なこうした不安要素を払拭するためにも、まだ症状が少ない、子宮筋腫の小さいうちに体に負担の少ない治療法を選択する事が重要です。

子宮筋腫は良性の腫瘍(できもの)なので命に関わるものではありませんので、まずはじっくりと自分の将来の事を考えて最適な治療法を選択する事がなによりも重要です。

今のあなたの年齢や、将来的に出産を希望するのかどうかによっても治療法は異なってくるでしょうし、子宮や子宮筋腫の状態によっても選択できる治療法が限られてくるケースもあります。

年齢的にも閉経が間近な女性であれば、手術や治療をしないというのも1つの治療法です。

最適な治療法というものは女性1人1人によって異なりますから、現在の自分の子宮筋腫の状態を正確に把握する事が何よりも重要ですし、それぞれの治療法のメリットとデメリットを性格にじっくりと把握した上で、後悔をしない子宮筋腫の治療法を選択するようにしましょう。

まとめ

子宮筋腫は成人女性に多くみられる一般的な病気である一方で、自覚症状がなくてその存在にすら気が付かない女性もたくさんいます。

子宮筋腫を早期発見できるほど、体への負担の少ない治療法を選択できますから、女性であるポピュラーな病気である子宮筋腫による各種症状を知り、早期治療できるように心がけましょう。

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